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派遣業務に必須!派遣元管理台帳と派遣先管理台帳の重要性と活用法(2024/11/5)

 派遣業において、派遣元管理台帳と派遣先管理台帳は、それぞれの責任と法令遵守を明確にし、円滑な業務遂行をサポートする重要な書類です。これらの台帳は労働者派遣法に基づき管理が義務付けられており、作成・管理には注意が必要です。以下、それぞれの役割と注意点について解説します。


 1. 派遣元管理台帳の重要性

 派遣元管理台帳は、派遣元(派遣会社)が、派遣労働者の状況を把握し、適切に対応するための台帳です。派遣労働者が派遣先で働く際の基本情報や契約内容などが記載され、派遣期間中の就労状況や契約条件を把握するために重要です。

 主な法定項目(例)

 派遣労働者の氏名

無期雇用か有期雇用か及び60歳以上か否かの別

派遣先での業務内容と就労場所

 派遣元責任者と派遣先責任者

 派遣労働者からの苦情処理状況、教育訓練内容  など

 注意点

 派遣契約更新ごとに、必ず最新の情報を反映させましょう。

 派遣労働者ごとに台帳を管理し、法定保存期間である3年間保管します。


  2. 派遣先管理台帳の重要性

 派遣先管理台帳は、派遣先企業が派遣労働者の配置や契約内容を管理するための台帳です。派遣先が労働者派遣法に則り、派遣労働者の受け入れを正しく行っているかを示す役割があります。

 主な法定項目(例)

 派遣労働者の氏名

 派遣元企業の名称、事業所名、所在地、電話

派遣就業した事業所の名称、所在地、部署、電話番号、就業場所、組織単位

協定対象派遣社員であるか否か など

 注意点

 派遣契約に基づき適正に労働者が配置されているか、また、抵触日(最長受入期間の制限)に留意し記載します。

 派遣先管理台帳も3年間の保存義務があり、更新の都度、内容を見直します。

 

 なぜ必要?派遣元・派遣先双方の役割

 この2つの台帳がなければ、適切な派遣業務の管理は難しく、派遣契約違反やトラブルの原因となることも。派遣元と派遣先がそれぞれ台帳をしっかりと管理することで、派遣労働者が安心して働ける環境づくりができ、法令遵守にもつながります。


 まとめ

派遣業務では、双方の台帳の正確な管理が欠かせません。最新の情報を随時記載し、法定保存期間を守って適切に管理しましょう。

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